全身全霊でファンクするサックスプレーヤー【メイシオ・パーカー(Maceo Parker)】
彼を知るまで有名なサキソフォン(saxophone)プレーヤーは、全てJAZZのプレーヤーであった。
J.B.ことジェームス・ブラウン(James Brown)の音楽を好きになって、ファンク(FUNK)で奏でるサックスプレーヤーがいる事を知った。
たしか90年代の後半だったと思う。メイシオ・パーカーが日本に来日にした時に、とあるラジオの深夜番組のインタビューで彼は下記のように語った。
「私のサックスは1%がJAZZ。残りの99%はFUNKだ。」
この言葉が今でも忘れず、とても印象的でメイシオ・パーカーらしさを表現していた。
メイシオ・パーカーは、1943年にアメリカ合衆国のノースカロライナ州キンストンで生まれ、育つ。
12歳頃からサックスを始め、1964年頃からジェームス・ブラウン(James Brown)のバックバンドでプロとして活動を始め、ファンクの第一歩を踏み始める。
後にこのジェームス・ブラウンのバックバンドがJB’sと名乗るようになるのだが、メイシオも70年からJB’s名義のアルバムに参加している。
このJB’sからファンクのグルーブ感、ファンク魂を学び、ファンキーなサックスプレーヤーに成長していく。
1975年頃からジョージ・クリントン(George Clinton)が率いるP-FUNK軍団、パーラメント(Parliament)に参加し、ファンク色が更に濃くなり、ファンクのメイシオ・パーカーここにあり!という名サックスプレーヤーなっていく。
その後もJB’sでともに活動していたトロンボーン奏者フレッド・ウェズリー率いるフレッド・ウェズリー&ホーニー・ホーンズ(Fred Wesley & The Horny Horns)への参加、そして自ら立ち上げたユニット、メイシオ&オール・ザ・キングス・メン(Maceo & All The King’s Men)、メイシオ&ザ・マックス(Maceo & The Macks)などファンク活動の幅を広げていった。
現在(2018年時点)でも現役で活躍しており、2018年6月に日本へ来日し、ブルーノート東京で公演が予定されている。
公演内容は下記の通りです。
日程:2018年6月7日(木)~6月10日(日)
会場:ブルーノート東京(表参道駅徒歩8分)
アーティスト:メイシオ・パーカー & ヒズ・ビッグ・バンド “ディス・イズ・レイ・チャールズ ” featuring ザ・レイレッツ & スティーヴ・シグムンド
ミュージック・チャージ:8,800円(税込)
お問い合わせ:ブルーノート東京
メイシオ・パーカーのこの1曲!と言えば、やはりジェームス・ブラウンの名曲「Soul Power」をメイシオらしく表現した「Soul Power’74」だ!
※「Soul Power’74」はメイシオ&ザ・マックス名義でリリース。
この曲だけでもメイシオのファンクパワー、ファンク魂が100%以上堪能できる。