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田口るり子という女流写真家

投稿日:2018年4月22日 更新日:

被写体の人間像を露わにさせる写真家【田口るり子】

“田口るり子”という女流写真家に出会ったのは、フランスから帰国し、富士フィルムが主催する富士フォトサロン新人賞2003を受賞した2年後の春先の事でした。

出会った時から異次元の世界からやってきた人間、いやタイムスリップして現代に来た人間ではないかと思わせるくらい、その当時から鋭い目と感覚を持っていました。
これ以上透き通りようもない程の純粋な感性、誰もが気が付か無い点をすぐさま見つけてしまう視点、そして私たちの考えが付かないようなアイデアを当たり前のように思いつき、実行してしまう行動力、どれもが驚きでした。
田口るり子に撮影された被写体の人間は“心を見透かされた”と感じる程、正直なままに写されてしまうのである。
そんな彼女の作品を観てしまうと雑念が消えるかのように心が清らかになる感覚を覚えるであろう。

田口るり子は1978年愛知県名古屋市に生まれ育つ。
フランスを中心にヨーロッパの旅に出る。
帰国後東京に住み始め、2003年の春に、はじめての一眼レフカメラ(Nikon FM3)を購入し、独学という形で写真を撮りはじめた。
思うがままに撮影した写真を『華』という作品にまとめあげ、同年に富士フィルムが主催する富士フォトサロン新人賞2003に応募し、いきなりの新人賞受賞という快挙を成し遂げるとともに、審査員である写真家・荒木経惟氏に賞賛され、写真家としての第一歩をスタートさせた。
2013年から熊切大輔氏を師事し、今現在も感性、視点は何も変わらずポートレート作品を中心に舞台写真、音楽LIVE写真など多岐に渡り活躍中である。
作品は2013年に「はだかんぼう」、2016年に「MONO SCAPE」を発表している。

MONO SCAPE

田口るり子 MONO SCAPE Part1

田口るり子 MONO SCAPE Part2

田口るり子 MONO SCAPE Part3

田口るり子 MONO SCAPE Part4


彼女の撮影する写真、そして彼女自身にも透明性があり、四次元空間のような作品、写真家のままでいるのであろうと私は思っている。

追記:2018/05/22
アサヒカメラ 2018年6月号に田口るり子の新作ポートレート作品が掲載されている。
アサヒカメラ 2018年6月号の詳細はこちら

田口るり子

田口るり子 オフィシャルサイト

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